●フロントドラムの怖い話
LJからSJ30の1型まではフロントドラムを36mmの巨大なクラウンナットでシャフトに固定しています。このクラウンナットが締め付け不良やコッターピンの再使用、入れ忘れなどで緩んだ場合、このようになります。左側、スプラインがセレーションのように磨耗してしまっています。クラウンナットが緩み、ドラムが暴れ続けた結果です。厄介な事にこの症状は裏側から見ないと確認できません。減るのは内側からです。
これはまだ軽症で、このまま放置するとスプラインが無くなります。次にナットのねじ山が飛びます。当然シャフト側のねじ山も潰れ、最悪の場合ドラムごとタイヤが吹っ飛んでゆきます。そこまでいってしまうとシャフトごと交換する羽目になりますので、DIYでこのあたりをいじる際は注意が必要です。コッタピンとクラウンナットは新品に、適切な締め付けと部品の状態をシッカリ判断する事が重要です。
締め付けトルク 1500〜2700kg-cm 36mmキャッスルナット品番 09141-24001